室内楽版【ポエムop.25】の深い魅力を探る!演奏とレクチャー

 

イザイ版に基づく【ショーソン:ポエムop.25室内楽編曲版】

あなたの街で演奏してみませんか?参加者(演奏者)を募集いたします。ポエムの魅力を室内楽で深く探り、アンサンブルの醍醐味を分かち合いましょう!

 

■公演名:室内楽版【ポエムop.25】の深い魅力を探る!演奏とレクチャー

■対象:ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノ 全国各地有志の方々(ポエムop,25に興味のある方々)

■演奏とレクチャーを主導するヴァイオリニスト澤和樹 加藤知子 戸田弥生(敬称略)の方々から適宜

■趣旨・目的

全国各地の学生、プロ・アマ問わない演奏家(弦楽四重奏・ピアノ)の有志の方々と、プロの一流ヴァイオリニストの参画を基本とした手作り公演となります。「ショーソンの詩曲op.25」は、イザイに献呈されたヴァイオリンのソロ曲ですが、作曲後まもなくショーソンは亡くなりました。作曲に深く関わったイザイは、その死を深く悼み、自ら世界各地で演奏し、またヴァイオリンパートに手を加えてもいます。イザイの意が込められたイザイ版は、孫ジャック・イザイ監修によってヴァイオリンとピアノ用の楽譜として出版されましたが、今では絶版となっております。日本イザイ協会は、イザイ版のヴァイオリンパートを踏襲し、オーケストラパート自筆譜(米国議会図書館蔵)を「弦楽四重奏+ピアノ版」に編曲し、楽器や編成を組み替え、より親しまれる室内楽版として、2019年5月に、世界に向けて初出版いたしました。2019年11月に【詩曲op.25室内楽版】は東京藝術大学奏楽堂で初演を果たしながらも、コロナ禍の影響で今日まで普及活動を休止しておりました。世情も落ち着いて参りましたので、今年度の試みとして、演奏とレクチャーのデモンストレーションを全国のピアノを備えた小スペース等を活用して実現してみようという思いに至りました

https://www.youtube.com/watch?v=wX-61jUHXs0 ←2019年11月23日初演♫録画

楽譜について

ベルギーの天才的ヴァイオリニストで作曲家ウジェーヌ・イザイと親交があったフランスの作曲家、エルネスト・ショーソンの名作で、今日ではヴァイオリニストのスタンダードレパートリーとなり、日本では「詩曲」の名で知られています。ショーソンはイザイの「ポエム・エレジアク」に影響を受け、オケ伴奏版とピアノ伴奏版を作曲しました、イザイの助言を仰ぎ完成した「ポエムop.25」はイザイによって各地で演奏され、聴衆を魅了していきました。この間、イザイはヴァイオリンパートに精緻な運指運弓、表情記号、装飾音、重音等書き加え、他8小節を変更したものを残しており、これが「ポエムop,25」イザイ版(ソロヴァイオリン+ピアノ)と呼ばれるものです。イザイとショーソンの絆で生まれた詩情あふれる作品を皆様に幅広く楽しんでいただくことを目指して、絶版となっているイザイ版を基にショーソンのポエム自筆譜米国議会図書館蔵(オケ伴奏)や作者不明の室内楽自筆譜ジュネーブ音楽院図書館蔵を参考にしながら、ピアニスト永田郁代が室内楽版に編訂し楽譜として出版いたしました。出版にあたっては日本を代表するヴァイオリニスト加藤知子が当版の編曲について監修しています。「ポエムop.25(詩曲)」室内楽編曲版の出版としては世界で初めての試みと言えるものです。